会社によっては、財形貯蓄や従業員持ち株会など、社員の資産形成を応援する制度が整っている会社もある。あなたは自分の会社の制度を把握しているだろうか?もし、把握してないなら、知らないことで損しているかもしれない。
どんな制度が取られているのかを確認してみよう。
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社内預金制度があるなら、銀行預金はやめよう
会社によって異なり、奨励金がないほうが一般的なので、あったらラッキーくらいのものなのだが、社内預金は会社が給料から天引きで預金として預かっておいてくれる制度だ。
全く貯金が自分ではできない人と全く投資をせずに銀行にしか預けない人にはオススメだが、基本的に僕はオススメしない。あるお得な条件がない限り。
お得な条件の説明の前に、なぜ、銀行に預けるくらいなら、社内預金なのか?だが、単純に金利が高いからだ。厚生労働省が下限金利を0.5%と設定しているので、それ以下の金利にすることができない。今の銀行金利は0.001%とかなので、ものすごくお得だ。
下限金利が設定されていること以外のお得な条件だが、まれに「奨励金」というような制度がある会社がある。
例えば、社内預金をするのであれば、「10%」奨励金をつけてあげるというものだ。支給上限があるのが一般的だが、年間10万円くらいまでなら出してくれるという会社はあった。
つまり、金利10%だ。ただし、1年間限定なので、10%一度付くとその後は何もつかない。
とはいえ、このご時世に10%をノーリスクでもらえるなんて、ありがたいはなしだ。
すぐに社内規定を確認してみよう!
社員持ち株会の制度もよく見てみよう
社員持ち株会がある会社もあるだろう。この制度は未上場の会社でも上場を見据えて準備をしている段階で整備している会社もある。
社員持ち株会制度でも、社員を優遇するケースがある。勤続年数が長い社員にはストック・オプションを提供するといったわかりやすい内容のところもある。
もう少し、ライトなメリットとして、こちらも「奨励金」と言われているケースがあるが、持ち株会に掛け金設定した金額に上乗せして会社が援助してくれる制度をとっている会社もある。
例えば、持株会に毎月1万円あてているとすると、会社が10%を追加で購入してあげますよ。という制度。つまり1万円の出費で11000円分の株をGETできることになる。
この率に関しては会社によって様々だし、そもそもこういった制度がない会社も多い。ただ、もし社員持株会制度がある会社に勤めているなら、一度「奨励金」のような制度があるかは確認してみよう。
会社が倒産したり、景気が大幅に悪化しない限り、損することはないだろう。もし景気が悪化して10%下がっても奨励金を10%もらっていたら、減っていないのと同じになる。
財形貯蓄は非課税メリットがあるが、デメリットも
日本の企業の40%以上が導入しているといわれているメジャーな制度。財形貯蓄。たしかにメリットはある。特に財形住宅貯蓄であれば、550万までの元本が非課税になる。これは大きなメリットなのだが、会社が提携している金融機関の商品しか選べない。
これはメリットのようでデメリットでもある。住宅ローンに強い金融機関が会社の取引銀行だといいが、自分が組みたい住宅ローンの会社と違う場合はむしろやめといた方がいい。
逆に自分が組みたい金融機関と会社の金融機関が同じなのであれば、財形住宅はオススメだ。
ほとんどの企業がメガバンクの財形を制度としているのが、ほとんどだと思う。メババンクで住宅ローンを組むことが必ずしも得ではない。ネット銀行や、ノンバンク系といわれる金融機関もある。
住宅ローンは、少しの金利の差が、長期に渡って影響するので、少しでも金利が低い方がいい。購入する住宅が極端に安い、住宅ローンで借り入れる金額があまりない。のであれば、財形で積立た方がいい。
住宅ローンを何千万単位で利用するような場合は、財形住宅貯蓄はオススメしない。借り入れ予定金額とローン金利を見比べてからにしよう。
銀行に預けたお金に金利がついて、銀行から利子という項目で数円の入金があった経験は誰もがしている。もはや、金利が長期的に0の状態が続き、預金の金利などあってないようなものだが、過去の理解や、今後のためにも知っておいた方がいいことは間違いない。
預金の金利とはそもそもなにか?

1年間でどれくら増えるかを表した数字
銀行にお金を預けると利息がつく、その利息がいくらつくのか?をあらわしたものが、「金利」だ。1年間銀行に預けてくれたら、1年後にいくら利息を払いますよ。そのいくらの部分を計算する指標だ。
例えば、預金の金利が3%なら、1年間銀行にお金を預ければ、
預けた金額×金利=利息
3%分の利息がつく。つまり、3%お金が増える。
銀行が利息をつけてくれるのはなぜ?
銀行はお金を、会社や個人に貸して、それに利子をつけて返してもらうのが商売。”貸す”ことで商売が成り立つんですが、銀行はお金を作ることはできません。
お金を作れるのは日本銀行だけです。
銀行はお金を作れないけど、お金を貸さないと商売ができません。そこで、銀行は利息つけることで、会社や個人からお金を預けてもらって、その預かったお金を貸して、利子で儲けているんです。
お金を預けてもらうためには、メリットがないと、預けてくれないですよね。そのメリットが「銀行が倒産しない限り、絶対にこの金利分は上乗せしてお支払いします」です。
”銀行が倒産しない限り、絶対に”という部分が、他の金融機関や金融商材と大きく異なり、「銀行の預金は安心で安全」となっているのです。
そのかわり、金利はものすごく低いですが・・・
利息にも2種類ある
単利とは・・・
預金 1000万円 金利0.2% 預けた年数5年
1年間の利息の計算式:1000万円×金利0.2%=2万円
2万円×5年=10万円
預金1000万円を金利0.2%の銀行に5年間 単利で預けた場合、10万円の利息を受け取れます。2万円の5年分になるわけです。
複利とは・・・
預金 1000万円 金利0.2% 預けた年数5年
1年目の利息の計算式:1000万円×金利0.2%=2万円
2年目の利息の計算式:1002万円×金利0.2%=20,040円
3年目の利息の計算式:10,040,040円×金利0.2%=20,080円
4年目の利息の計算式:10,060,120円×金利0.2%=20,120円
5年目の利息の計算式:10,080,240円×金利0.2%=20,160円
合計100,400円
預金1000万円を金利0.2%の銀行に5年間 複利で預けた場合、10万円+400円の利息を受け取れます。単利よりも多くなります。
複利は元金+前年の利息に金利をかける。
金利の種類も2種類
固定金利とは・・・
預けてある間はずっと金利が変わらないのが、「固定金利」
変動金利とは・・・
金利はその時々で見直しがあり、変動するのが、「変動金利」
どちらが得か?については、正解はないです。単利と複利なら、複利が得ですといえるのです。
なぜ、どちらが得か?が言えないかというと、景気が読めないからなんです。
預金した時点よりも、未来の方が景気がよくなった場合
景気が良くなると金利は上がっていくので、変動金利の方が得です。
預金した時点よりも、未来の方が景気が悪くなった場合
景気が悪くなると金利は下がっていくので、固定金利の方が得です。